新横浜駅観光案内所への『AI チャット Bot』の導入・運営業務委託 - 2023年07月12日登録（案件ID:26043946）

新横浜駅観光案内所への『AI チャット Bot』の導入・運営業務委託 業務目的 横浜市では、市内3か所（横浜駅・桜木町駅・新横浜駅）に観光案内所を設置し、公益財団法人横浜観光コンベンション・ビューロー（以下「YCVB」 という。）がこれを運営して国内外からの来訪者への案内や問い合わせに対応し、滞在環境の向上を図っている。一方で、デジタルデバイスの普及等の社会的背景及び効率的な運営の観点から、観光案内所に求められる機能の整理と見直しを行う必要がある。 そこで、新横浜駅観光案内所において新たな観光案内 DX システムとして AI（人工知能）サイネージ(モニター端末等による無人案内設備)を設置し、外国人観光客をはじめとした来訪者が『AI チャット Bot』等による観光案内を受けることができる仕組みを導入・活用して、観光案内所に職員が居なくても多様なニーズに合わせた観光案内を提案するとともに、利便性の高い観光情報の提供や、無人化による効率的な観光案内の運営方法等を検証する。 期間：契約の日から令和6年3月 29 日（金）まで 履行場所：新横浜駅観光案内所 業務概要 (1)『AI チャット Bot』による観光案内機能の開発 ア 利用者向け機能の開発① 観光案内の相談事のある来訪者に対して、AI を介して会話形式で選択肢を掲示し、選択結果に応じて観光情報を提供する機能を、利用者の利便性・操作性を十分に工夫して開発すること。 利用者のボタン選択及び音声入力の内容を踏まえて観光案内のサービスを提供するような機能を施すこと。 『AI チャット Bot』に登録する観光案内情報の原稿や観光案内のシナリオは原則YCVB が提供するが、内容の精査については YCVB と連携しながら作成し、これを各言語に翻訳すること（提案書にて翻訳者及びネイティブチェッカーの業務履歴を提出）。 イ 利用者向け機能の開発② 「ア 利用者向け機能の開発①」に加え、利用者の属性（性別、国・地域、年齢層、グループ人数及び家族・友人・カップル等のグループ属性等）や趣向（歴史・文化・自然・食事等、利用者が求めるコンテンツの傾向等）などの情報を利用者に入力させる形で取得し、ニーズに応じた観光案内の提案を行うなどして、横浜市内の回遊を促す機能を施すこと。 なお、取得する情報については個人情報の取扱に十分に注意すること。また、取得するデータは YCVB が保有するオンラインサーバーで YCVB が保管し、データアクセス履歴の記録、アクセス権限の付与などで使用者の制限と管理を行うものとする。 （2）AI サイネージにおけるオンラインでの対人相談機能の開発 ア 利用者向け機能の開発 『AI チャット Bot』での案内が不十分である場合に利用者が AI サイネージで画面越しに対人でオンライン相談ができるような機能を設けること。 イ 対人での相談を受ける側の機能の開発 AI サイネージから対人での相談依頼が発生した場合に、即座に通知が届くような仕組みを設けること。利用者の端末利用状況を把握・確認しながら対応できるような仕組みや対人相談機能として利便性を高める機能を有すること。なお、対人相談を受ける者は YCVB が自由に設定することができるものとする。 （3）AI サイネージの設置 （1）（2）で開発した機能を提供することに特化した端末等を調達し、設置する。 （4）『AI チャット Bot』による観光案内機能の運用 『AI チャット Bot』による観光案内機能を運用し、YCVB と協議のうえ、適宜シナリオや機能等の修正に対応すること。 （5）効果測定(集計、分析) 本事業の効果を測定するため、利用状況を集計・分析すること。利用実態や効果検証のほか、利用者行動傾向を分析するための集計・分析項目を設定すること。なお、集計・分析項目には「（各言語ごとの）利用者数」と「シナリオ破綻率」、「課題解決率（満足度）」は必ず含めること。 (6) 事務局業務 毎月定例で、YCVB 等と意見交換を行う場を設け、開発状況や利用状況の集計・分析内容を報告するとともに、改善に向けた協議を行うこと。会議終了後1営業日以内に、会議の議事録を提出すること。 利用状況の報告を求められた場合は随時対応すること。 その他、本業務の実施に際し、緊急時対応等、受託事業者として適切な事務局業務を行うこと。 （7）マニュアル・報告書作成 ア 管理者向けマニュアル イ 月次報告書 事業開始後に、月に一回、以下の項目について前月までの実績を報告すること、報告に当たっては、業務報告書(様式自由)を提出すること。 ・開発実績(シナリオの内容等) ・案内実績(観光案内の内容、観光案内ごとの国・地域別など属性等) ・その他必要事項 ウ 業務実施報告書 業務実施報告書には、今後に他2か所の横浜市内観光案内所での効率的な運営に活用できるよう、提案内容を盛り込むこと。